父が亡くなりました

 約一年間の入院の末、父はこの世を去りました。病院から連絡があり駆けつけた際には意識がなく、血圧も上が80、下は40を切っていました。病院に着いて1時間ほど過ぎた頃、上の血圧が50を切り看護師がもう脈を触れることができないと言い、血圧の測定を止めてしまいました。私は父の右手首に触れてみました。腎機能が失われているためひどいむくみでしたが、かすかに私は脈を触れることができました。30mmHg以下でも感じようと思えば指先に気持ちを集中させればできないことはないと思いました。

 鍼灸師である以上指先で些細な変化を見逃すまいと思ったのです。息を引き取った時の脈象を経験させてもらえたのは本当にありがたいことでした。現在鍼灸師は全国に約12万人。そのうち何人が臨終の脈象を経験できるのでしょうか?

物凄い勘違い

今月から郵便料金が変わってハガキは63円なんですよね。何を勘違いしたか定型郵便の25gの料金84円を貼って送ってしまいました。金額が足りなければ戻ってきますけど多い分には何も問題ないでしょということで…。

キャッシュレス・消費者還元事業

 残念ながら、健康保険の取り扱いをしている施術所は「保険医療機関」となり、補助の対象外となっています。観光地の土産物屋ならともかく、当院のような住宅地ではインバウンド対策にキャッシュレス!は考えにくいので、当院では現金のみの取り扱いといたします。

2019年10月1日

 施術料金を改定しました。材料がどんどん値上がりして、生活費もかさんでくると致し方ないと思っています。健康保険の療養費は10円程度の上乗せだけでほとんど上がっておらず、一人の消費者としての負担が増え、商売としてはキャッシュレス決済を導入しても事業者に還元される業種ではないので、この点についても恩恵はありません。国としてはコンビニよりも多いと言われる接骨院の新規開業を抑えるために研修やら講習会やらを課しています。鍼灸師も同じような仕組みが導入されるものと思われます。柔道整復師は7万人、鍼灸師はおよそ12万人いるそうです。規制緩和が良かったのか悪かったのかわかりませんが、学校に行って資格を取るために500万円は必要なのです。せっかく資格を取っても全く仕事にできない人が量産される時代になってきました。実は、私の母校は廃校になります。そういえば、自動車教習所も減っているとか。日本の人口も減っているのですから当然でしょうね。厳しい世の中、何か突破口はあるのでしょうか?

蓮田サービスエリア

 東北自動車道で最も東京寄りにあるサービスエリアである蓮田にはちょっと特別な思い入れがある。最近リニューアルし、場所も今までよりももう少し東京寄りになった。

 会津からお袋の実家のあった千住へ向かう時、家族4人の時は車だったが、だいたい夜に発っていた。あの当時親父はハイエースのスーパーロングに乗っていた。車の後部に子供用の布団を敷いて私と妹は寝て移動したものだ。40年前はまだ浦和までしか開通してなかったからそれから先は国道4号をさらに南下していくわけだが、その前に東北道最後の蓮田サービスエリアに寄ると、お袋は寝ていた私たちを起こしてトイレへ行かせた。お店は閉まっていたが自動販売機の灯りが点いていてトイレで用をすませるとお袋はなぜかロッテのチューインガムを買った。あの時のラインナップはもうないみたいだけど、コーヒー、スペアミント、クールミント、グリーンガム、クイッククエンチ、梅、なぜかいつもジューシーフレッシュを買い与えられた。ガラスの向こう側に縦にずらりと並んだ商品があって、レバーを引くと一番下段の商品が取り出し口に落ちてきたと思う。

 親父がハンバーガーの出来上がりを待っていて、その隣にはカップヌードルとかギザギザカップのカップスターなんかの販売機があったっけ。お湯を入れるノズルがあって箸とかフォークが販売機に備え付けられてた。もしかしたら今よりもあの当時の方が自動販売機は面白かったような気がする。

 蓮田で休憩後出発する時に「エルビー」の工場を目にすると「ああ、東京までもう少しだな。」と思ったものだ。ガムを噛みながらガムを包装している銀色の紙をくねくねさせて白くて薄い紙とロゴの入った銀紙とを引き剥がして遊んだ。

 今は新座に住んでいるので蓮田で休憩することはまずない。しかし今回場所が移動してしまってあの看板をまじまじと眺めることがなくなると思うと何か幼少の頃の思い出がまた一つ失われてしまったような気がする。

グラボの交換

 この秋に新型のMacProがリリースされるのだが、どうみても価格が高すぎて手が出せない。時代の流れではあるが、ストレージがSSDでは容量が少なくて私向きではない。グラボを中古品で調達して換装した。Ge Force GTX680。メモリが4GBなのでかなり快適になった。MacProも9年目なのでビデオカードも最新である必要もなく、windows用のカードをMac用にされたものをオークションで買ったのだ。EFIの書き換えは私にはできないので非常にありがたい。

200g,500g

 自由に量を決めて食べるステーキの話ではありません。便の話です。現代人の便は約200g。これが昭和の時代には500g。食生活の変化は食べた後の結果にも反映されているわけですね。かかる病気も変わりました。かつては胃がんが多かったものが今や大腸がん。日本人の体型もかなり変化しました。

 今年の夏から食事にかなり気を使うようになりました。今までもとっていましたが、より野菜を多く摂るようにしました。生野菜でしたらリンゴ酢とアマニ油をかけてます。

 8月初めから食事を変えたら、今は便の量が500gです。(直接ハカリで計測したわけではありませんよ。トイレに行く前後で体重計に乗ったのです)10月にかかりつけの病院で血液検査があります。この夏の健康診断の時の数値と比較してみようと思っています。

良縁

 何も結婚の話じゃありません。今年は勉強会に数回参加した中で自分にとって非常にいいご縁をいただけていると思っています。特に自分の身内に自分では解決しきれない問題があるからでしょうけど。

 勉強会に参加してその問題に取り組んでおられる先生の講義を直接伺えるというのは非常に有意義ですし、名刺を交換させていただいて個別にアドバイスを頂戴できますし、いまの時代はメールでのやりとりができますので、新しい情報がすぐ入ってきます。

 正直なところ、雨続きでそれほど患者さんが来院する機会が少なくなってしまっているのですが、その分新しいことを勉強するいい機会です。晴れた時にはもう少しレベルの高い施術を提供できると思います。

埼玉県鍼灸師会主催学術講習会にて

 2019年7月21日(日)、さいたま市のさいたま共済会館にて保険取り扱いの講習会ののち、学術講習会がありました。1つ目の講演は精神科医である奥平智之先生による栄養学のお話でした。よく東洋医学では「未病」という表現をするのですが、実際にどのような状態を示すのか曖昧だったような気がします。現代医学での血液検査のデータからそれを読み取ることができることに驚きと確証を得ることができました。医師であれば投薬が当たり前だと思っていましたが、食事が大事だということを奥平先生にご指導いただきました。これまた「医食同源」と耳慣れた言葉ですが、本質の部分を忘れていたような気がします。

 さて、奥平先生の講演中、息抜きにじゃんけん大会がありました。私は見事に勝ち抜き、奥平先生の著書をいただくことができました。早速読み始め、今後の治療に役立てたいと思います。

健康診断

 自営ですので、自治体の方から健康診断の案内がまいりました。健康診断と、風疹の抗体価検査です。人様に健康についてうんちくを語る商売ですので自分がやらなければ示しがつかないだろうと思います。

 とはいうものの、大腸癌検査の便の採取は結構人に見られたくない格好で行う上に、2日分の検体が必要ということで、採取したものを冷蔵庫で保管しなければならないという非常に精神的な苦痛があります。当日もいつやっても苦しい胃のバリウム検査。決して美味とは言えないバリウムを飲んでそれを排出しなくちゃならないのもこれまた身体的な苦痛で。年齢も40代半ばですから、検査して何もないに越したことはないので。