お犬様とヒト

見た目が違うのはもちろんのこと、こんなにも違いがあったのかと思うことがいくつか。

胸椎(胸を構成している骨)がお犬様は13個。人は12個。同様に腰椎がお犬様が7個、人は5個。

鼻が効くのはよく知られていることですが、聴覚もバカにできなくて、人よりもはるかに高い音を聞き分けられるんですよね。

私たちは文明の利器があるからあらゆる動物の頂点にいますが、「素」のままだと大したことがないなと改めて考えた今日この頃でした。

五十歩百歩とはよく言ったもので

バラエティー番組はほとんど見ることないのですが、たまにゴミ屋敷の話が出てくることがあります。その光景を見て、その屋敷の主にみなさんはどういう印象を受けるんでしょうか?

看板に出張ができることを掲げておりますが、この文章を書いている時点で出張で伺っているお宅は2軒ほど。

「出張しますよ」とご案内すると「家の中が汚くて人を入れられない」と10人中8人は答えます。

もし、どうしても必要になって救急車呼んだときにも「家の中汚いから入らないでください」と言うんでしょうか?

痛くないので…

痛みは困った感覚です。痛みがあると体のどこかに異常があると知らせているわけで、痛みが消えれば異常が解決したと私たちは感じるわけです。

骨折した時に激痛が走ります。骨折して変形している場合、元の位置に戻すのですが、これがまた痛い。固定してしばらくすると痛みは感じなくなります。

ここなんです。痛みが治まったと言っても骨は元に戻っていません。「痛みの感覚がないから治った」ではないですよね。

五十肩を考えてください。放っておいて治るという人がありますが、私たち医療人が考えるのは「痛みがなく機能が正常に戻ること」で五十肩が治ったと認識しています。痛みだけの問題ではないんです。

最近は少なくなった気がしますが、背中が曲がったお年寄りに聞いてみたことがあります。初めのうちは背中が痛いのだけど、変形が完成して完全に背中が丸くなると痛みはなくなるんだそうです。

痛みの感覚についてちょっとご自身で考えてみてください。

春なので

昨日は、浅草から水上バスで浜離宮まで移動したのですが、昼は少し上流に遡ってから下るので、この時期は少しお得な感じがします。船内の売店では長命寺の桜餅がお茶とセットで販売されていて花見を満喫できます。塩漬けの桜の葉3枚で包まれていて2枚外して1枚だけ残して食べるのが「通」だそうで。実店舗まで買いに行ったことがあるのですが、昔から桜餅だけで江戸時代から続いていることに脱帽です。私がこの度始めた治療院も同じように受け継がれて続いてくれることを祈ります。

長命寺の桜餅・水上バス内にて