私はダニエルブレイク

観たいと思っていたのにずっと観れないでいたのですが、やっと観ることができました。

役所の手続きが全てオンラインですることになっているイギリスで、置き去りにされてる老人が奮闘するも最後は力尽きてしまう。フードバンクを知ったきっかけがこの映画の予告編だったのですが、この仕組みも今や普通になってきたのですね。

日本中でコロナワクチンの予約について同じような状況になってる。デジタル社会に取り残された人はたくさん。将来、私とてその時代の仕組みに取り残されてしまうかもしれない。

南極物語

 先日、BSプレミアムで放送していたのです。劇場公開当時小学生だった私には犬にまつわるかわいそうな映画ということと、偉人の話でアムンゼンの話を読んだ後でのことでしたから犬ぞりでの南極冒険は心躍るテーマでもありました。東京タワーの足元にこの時の犬たちの銅像があるのは知っていましたが、宗谷が船の科学館にあることを知り、お袋に台場まで連れて行ってもらったものでした。

 高倉健が演じていたことは覚えていましたが、渡瀬恒彦が相方だったことは全く覚えていませんでした。

 それに、写真を撮るようになったからでしょうね、絵の作り方に感動したのです。犬ぞりの通った跡が夕日で赤く浮かび上がっていることとか、春の南極を空から撮った氷の下に台地が見えていたりとか、葛藤と自分なりの結論を表現するのに背景と人物の立ち位置が見事にシンクロしていたりとか。

 パロディで使われることも多い気がしますがメインテーマは、かすかに青く見える分厚い氷と極寒の極地の温度感を見事に表現していると思います。

 長い年月をかけて見返してみると気がつかなかったことがたくさん見えて非常に楽しく嬉しい経験をしました。

 しかしながら、我が娘たちは特に何も感じなかったようです。以前、立川にある国立極地研究所に連れて行ったり、船の科学館で実際に宗谷に乗船したりしたのですが。余談ですが、娘たちを船の科学館に連れて行った時に操舵室でボランティアガイドをしていた男性は第3次越冬隊の方でした。マニアックな質問をしたらそれなりのことを話してくれたことを、ふと思い出しました。

趣味再開

子供の世話でしばらく中断していたが買い込んでいたDVDとか録画してた映画を観始めた。今回見たのはキューブリックの映画「フルメタルジャケット」

 ベトナム戦争を題材にした映画をいくつか観たが未だ観ていなかった映画。改めて、人間ってなんだろうかと考えた。今もアメリカの海兵隊員は精神を破壊された機械のような人間で構成されているんだろうか?この映画ほど汚い言葉が飛び交うのは観たことがなかった。しかし事実なんだろうな。

久々の映画

 「ファーストマン」を観に行って来ました。私が物心ついた頃にはアメリカの宇宙計画はシャトル計画であり、それ以前の宇宙計画はよくわからなかったのですが、宇宙計画を題材にした映画はDVDを含めていくつか観ました。

 宇宙計画黎明期を題材にしたものとして「ライトスタッフ」、大事故からの生還を描いた「アポロ13」。黎明期を描いたものという意味では変化球ですが「スペースカウボーイ」も観ましたね。あと、「ドリーム」ですか。これは違う意味でも見るべき映画ですね。

 今回のファーストマンはニールアームストロングを題材にした彼を取り巻く家族のドラマがメインで我々の知る宇宙計画のドキュメンタリー映画ではないということが賛否分かれるかもしれません。宇宙計画が大好きな人には不満いっぱいになると思います。ただ、「ライトスタッフ」、「ドリーム」ではマーキュリー計画を、「ファーストマン」ではジェミニ計画とアポロ計画を描いているのですが、華々しいアポロ計画より地味に見えるジェミニ計画を描いているのは貴重だと思います。