南極物語

 先日、BSプレミアムで放送していたのです。劇場公開当時小学生だった私には犬にまつわるかわいそうな映画ということと、偉人の話でアムンゼンの話を読んだ後でのことでしたから犬ぞりでの南極冒険は心躍るテーマでもありました。東京タワーの足元にこの時の犬たちの銅像があるのは知っていましたが、宗谷が船の科学館にあることを知り、お袋に台場まで連れて行ってもらったものでした。

 高倉健が演じていたことは覚えていましたが、渡瀬恒彦が相方だったことは全く覚えていませんでした。

 それに、写真を撮るようになったからでしょうね、絵の作り方に感動したのです。犬ぞりの通った跡が夕日で赤く浮かび上がっていることとか、春の南極を空から撮った氷の下に台地が見えていたりとか、葛藤と自分なりの結論を表現するのに背景と人物の立ち位置が見事にシンクロしていたりとか。

 パロディで使われることも多い気がしますがメインテーマは、かすかに青く見える分厚い氷と極寒の極地の温度感を見事に表現していると思います。

 長い年月をかけて見返してみると気がつかなかったことがたくさん見えて非常に楽しく嬉しい経験をしました。

 しかしながら、我が娘たちは特に何も感じなかったようです。以前、立川にある国立極地研究所に連れて行ったり、船の科学館で実際に宗谷に乗船したりしたのですが。余談ですが、娘たちを船の科学館に連れて行った時に操舵室でボランティアガイドをしていた男性は第3次越冬隊の方でした。マニアックな質問をしたらそれなりのことを話してくれたことを、ふと思い出しました。

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