レントゲン写真

私は整形外科で勤務していたのでレントゲン写真を見る機会が多くありました。腰痛があっても整形外科に行かない多くの人たちはこう思ってるでしょう。

「レントゲン撮っても骨に問題ないって言われるし、長い時間待たされるし面倒臭い。」

ずいぶん前の話ですが、足が痛いと言う男の子を連れてきたお母さんは、

「骨折かどうか外見でわかんないんですか?」

そう言っておられました。超能力者ではありませんから無理です。だからレントゲン写真を撮るのです。

私自身、2017年の年末に自転車で転倒し、右手の手首を痛めました。手首周りを押してみると、普段感じない痛みが尺骨の茎状突起付近(手首の小指側で外側に出っ張っている部分)にあったので確実に折れたなと思いました。レントゲン写真を撮ってみると、正面からの写真は何も変化がないようでしたが、側面の写真を見ると、三角骨のヘリが少しめくれるような感じに写っていました。残念ながら打撲ではありませんでした。

何もないに越したことはありませんが、それを判断する必要があります。

福石

江ノ島に久々に出かけました。なんども行ってるくせにこの福石は今回初めて。よく考えたらいつも手抜きしてエスカーを使ってるからで、エスカーに乗ってしまうとここを通ることはない。

杉山和一がこの石につまづいて転んだ時に体にチクリときたものがあって、手で確かめると細い竹筒に入った松葉でこれをヒントに管鍼術を考案したと言われてます。江ノ島にも墓があるのですが、これは門下生が後に建てたものだそうで。昨年の台風の影響で岩屋は立ち入りができない状態。多くの行者がその岩屋で何かを会得したんでしょうね。杉山和一検校も毎年江ノ島まで足を運んでいたというのですから、江ノ島に何かあるんでしょうね。

江ノ島にある福石

開業前に…

両国には国技館へ相撲を見に行く程度しか縁がなかったのだが、国技館と逆の方向に日本独自の管鍼術を考案した杉山和一検校を祀った神社があり、行かねばと思い立ち先月参拝しに行きました。江ノ島にあるのを模した岩屋があり、その中に杉山和一検校像が鎮座している。

この江島杉山神社の近くには墓がある弥勒寺がある。不思議な感じがする。我々業界人には神としての存在であるが、杉山和一検校像を見れば手には念珠を持っており、寺院に墓があるということは仏教徒だったと言うことか?墓は他に江ノ島にもある。彼は藤沢宿から江ノ島まで48基の道標を建てたと言う。現存しているのは11基。私は彼が築いた鍼灸の道を少しずつ辿っていきたいと思う。

江島杉山神社
岩屋
杉山和一検校像