私は整形外科で勤務していたのでレントゲン写真を見る機会が多くありました。腰痛があっても整形外科に行かない多くの人たちはこう思ってるでしょう。
「レントゲン撮っても骨に問題ないって言われるし、長い時間待たされるし面倒臭い。」
ずいぶん前の話ですが、足が痛いと言う男の子を連れてきたお母さんは、
「骨折かどうか外見でわかんないんですか?」
そう言っておられました。超能力者ではありませんから無理です。だからレントゲン写真を撮るのです。
私自身、2017年の年末に自転車で転倒し、右手の手首を痛めました。手首周りを押してみると、普段感じない痛みが尺骨の茎状突起付近(手首の小指側で外側に出っ張っている部分)にあったので確実に折れたなと思いました。レントゲン写真を撮ってみると、正面からの写真は何も変化がないようでしたが、側面の写真を見ると、三角骨のヘリが少しめくれるような感じに写っていました。残念ながら打撲ではありませんでした。
何もないに越したことはありませんが、それを判断する必要があります。