日本の国で指定している難病があります。平成30年4月現在で331疾患あるようです。学生時代に「臨床医学各論」という科目で色々な病気のことを学ぶのですが、聞いたことのない病名がズラリと並んでいます。現役のドクターでも全てを見抜ける人はいないんじゃないかと思います。となると、近い将来病気の鑑別をするのはAIにとって代わるのかもしれません。とはいえ、難病とは治療方法が確立していない疾患ですから、根絶するのはAIを用いても難しいのではないかと思うのです。
医師の治療に疑問を持ち鍼灸治療を受ける方は少なくありません。しかしながら、鍼治療で遺伝性疾患が良くなることはありえません。鍼治療で全て解決できるなら、そもそも難病に指定されているわけがありません。どうにかしてあげたい気持ちはありますが鍼灸師にできることは限られています。
あらゆる治療手段が使えるドクターでさえ問題を解決できないのは、鍼灸師より苦しい事かもしれませんが…。