私は医療人だと思っています。具合の悪い患者さんを手助けするのが役目だと思っています。願わくば私の元へきてくれた方全員が回復してくれるのが理想ですが残念ながら相性というか、鍼治療が合う人とそうでない人がいるのが事実です。でも気持ちは全員をよくしようと思っているのです。
父が現在入院していますが療養型の病院へ転院する話になりました。今回話を聞きに行った療養型の病院が姥捨山になっていることに驚きました。1ヶ月に30万円の経費がかかります。容体が急変しても高度な医療を加えることはない。自宅に戻ることは前提にしていないのでリハビリテーションを行わない。寝たきりにされ、ただ死を待つのみ。
寝たきりになりたいわけではありません。昨年の12月初旬に誤嚥性肺炎を起こして入院しただけのはずだったのです。ほんの1週間で退院し自宅に戻る予定でした。ところが、入院して間も無く抗生剤の効かない肺炎を起こしました。嚥下障害があるということで経管栄養になりました。今年に入って容体が急変したと言われ病院へ駆けつけると心筋梗塞を起こして一度は心肺停止しました。蘇生させカテーテルで処置をしました。その後は自発呼吸が弱くなったため人工呼吸器をつけることになりました。嚥下障害は回復の見込みがないということで胃ろうを作りました。1週間で戻るどころか、すでに4ヶ月経ちました。
現在の病院は急性期の救急病院であり、容体が安定したら転院しなければならない。しかも入院当初と違い人工呼吸器をつけているため、これが管理できる病院でなければならない。人工呼吸器をつけているため会話ができなくなりました。当の本人は頭がはっきりしているだけに辛いと思います。前述の通り受け入れ先は姥捨山しかないのです。なんのために蘇生させたのでしょう?