ドーピングでしょ、これは

読売新聞の記事です。

高校駅伝の一部強豪校で貧血治療用の鉄剤注射が不適切に使われていた問題で、日本陸上競技連盟(陸連)は来週中にも、高校に加え中学、大学、社会人の競技団体に使用実態の調査を依頼することを決めた。
鉄剤注射は、持久力を高める効果があるとされるが、体内に過剰な鉄分が蓄積され、肝機能障害などを引き起こす恐れがある。陸連は、来年12月の全国高校駅伝大会から、選手の血液検査結果の報告を義務付けるほか、身長、体重を報告させることも検討中だ。
これに加え、日本中学校体育連盟、全国高等学校体育連盟、日本学生陸上競技連合、日本実業団陸上競技連合の4団体と対策を協議していく。
陸連は、中高生時代に好記録を残しても、伸び悩んでしまう選手がいる背景には、鉄剤注射の使用があるとみており、若手選手の健康管理を総合的に推進する必要があると判断した。
陸連にも全国から「鉄剤注射の使用が低年齢化している」との情報が寄せられていることから、調査対象を中学生にまで広げたい考えだ。読売新聞の取材でも、高校で鉄剤注射を打っていたという大学生の女子選手が、「中学で打ち始めた」と証言した。

鉄剤は貧血治療のためであり、ドーピングの材料ではありません。健康を守る医師が子供達の健康を壊す行為を行なっていることに憤りを感じます。鉄剤を注射しても記録が伸びずに切り捨てられて、肝機能障害が残ったら誰がその責任を取るのでしょう?

ノベルティ

年末年始のご挨拶用に何かないかと思っていたのですが、今回はボールペンにすることにしました。たくさん作ったわけではないのですが自分でも使うからあってもいいかと思いまして。来週には届く予定です。

トラブル

金曜日の晩に首都高速5号線護国寺付近を走行中に突然ファンベルトが切れて、排気温異常、充電異常、断線を示すランプが点灯しパワステが効かなくなりました。飯田橋で降り、市ヶ谷まで騙して走ると水温計が振り切ってボンネットから湯気が上がったので市ヶ谷見附の信号手前の少し広くなったところに停車。レッカーを要請することに。

この数日間、なんとなくエンジンをかけた時に異音がするので点検を頼もうと思った矢先のことだったので、思い立ったらすぐにした方がいいですね。

どうして鍼灸師に?その1

この仕事を選ぶきっかけとして、私の世代の男性では小学生の頃に流行った「北斗の拳」に影響を受けた人が多いのでは?特にトキに憧れた人が多いのではないかと。流石に人がいきなり爆発することはありませんが、大人に経絡秘孔の一つを突いたつもりが「よく効くツボよく知ってるね」などと言われて気を良くした覚えがあります。

専門学校へ行くとツボを覚えるわけですが、教科書的にはツボの解剖学的な位置、ツボがある場所の神経や動脈を一生懸命覚えるわけですが「〇〇に効くツボ」は記載がほとんどないのでガッカリしたものです。

私たちはどこか痛ければその場所を手で押さえるのが普通なので痛みを抑えるのにちょうと手が触れている部位(ツボ)がその時点での痛みに効くツボであることが多いです。症状とツボの組み合わせを何例も診ていくうちに治療方法が出来上がっていくものだと思います。

守破離

守破離(しゅはり)どうやら最近はこれが薄れているらしい。パソコンがあれば色々とできるからというのもあるのだろうけど、師匠について学び、他の方法を学んで自分流を確立していくわけなんですが、Youtubeで独学で覚えてそのまま実践できるようになると自分の師匠はいないし、音楽をしている人は録音からエフェクト、リミックスや音楽の完成まで一人で出来てしまう。

音楽、写真、スポーツ。指導を仰がなくてもどうにでもなるのが現代だと言われればそれまでですが、本当にそれでいいんでしょうか?

学校ってなんだったかな?

2人の娘は集団登校での集合時間よりも10分くらい早く家を出る。まだ低学年だからというのもあるのか、もし学校が楽しくなければそんなに早く出ることはないだろうなと思う。子供達の学力を伸ばすことを学校でしてくれているのかどうか不安がないわけでない。中学受験をする子が多いのは公立の中学校の教育に不安があるからだろう。今私が住んでいる地区の中学校における、いろんな問題点を聞いて、すでに同じように不安を感じているから我が娘たちも受験させることになりそうな気がする。

訳のわからない決まり事で子供達を拘束することによって、独創性がどんどん失われていく。大人にとって都合の良い子供を作ることが学校の使命なのか?犬の調教じゃあるまいし。

王様の食事をしよう

丼の淵までなみなみとスープで満たされている佐野ラーメンを食べるときは、顔をどんぶりに近づけるのが普通でしょう。サンドイッチやおにぎり、串焼きではそうではないかもしれませんが、普段食事をする時って多少なりとも前かがみになってはいませんか?前かがみのまま食事をすると胃を折り曲げるような状態になります。逆立ちして食事をする人はいないでしょうが、逆立ちでもちゃんと胃の中に食物は収まります。しかし、前かがみになることにより、胃が上部の方で折り曲がっている場合は胃液が食道の方に逆流してしまうことがあります。ですから、食事をする時には背筋が伸びた状態でいることが大事です。

ヨーロッパの王様は冠が落ちないように食事をしています。ナイフとフォークで食べやすい大きさに切り、口に運ぶわけですが、頭を動かさない代わりに切った食材あるいは、食材にかかっていたソースが皿から口までの間に落ちるかもしれません。ナフキンを首から下げたり、膝の上に広げればポタッと落ちても衣服を汚さずに済みます。

話がちょっとそれましたが、食事をするときに背筋が伸びていると胃も本来の形ですし、胃にかかる負担を減らすことができます。慢性胃炎であったり、逆流性食道炎の方はご自身の食事姿勢を確認するといいかもしれません。

ガンでよかった

かつての患者さんで今年83歳の女性と2年ぶりにお会いしました。

「先生、私ねガンでよかった。」

は?この人は一体何を言ってるんだ?認知症になっちゃった?

「だって、結核だったら他の人に伝染っちゃうし、迷惑かけるじゃない。ガンだったら感染らないでしょ。」

話を聞けば、左肺に4cmのガンが見つかり、それこそ即入院してすぐにでも切除してほしいと言ったそうだが、詳しく検査をしてみるとさらに脊椎、肩甲骨に転移していて手術ができない状態だったそうだ。しかし、当の本人は落ち込む様子がない。そんな彼女の口から出たのが冒頭の「ガンでよかった。」である。

抗がん剤治療が功を奏し、通院の頻度が週2回だったものが今では月に1回だという。2年前と比べて3kgばかり体重が増えたそうだ。年齢を重ねれば様々な病気の可能性が高くなる。そんな中で手術不能なガンに罹患して、「ガンでよかった。」という言葉が出ることに尊敬しました。自分がその立場になったときにそう言えるだろうか?

続・ご冥福をお祈りします

今日、定方さんのところへお線香をあげに、後輩の山本君と行ってきました。奥様から色々とお話を伺いました。定方さんはとにかく人に好かれた方だったそうです。整形外科時代、私の趣味である写真をリハビリ室に貼り出していましたが、それを褒めてくださって、定方さんがマイナンバーカードを作成する必要が出来て、申請するのに証明書用の写真が必要なのですが、その写真を依頼されて撮ったことをふと思い出しました。

帰りがけに、私が以前お世話になったことのある僧侶が話していたことを奥様に伝えました。

「いろいろな才能があるけれども、人に好かれるというのは人間の中で最高の才能だ。」

葬儀には遠方からも大勢お見えになったそうです。

商売としたら鍼灸は人に好かれないと成り立ちません。生前の何気ない会話の中にあったヒントを少しずつ思い出しながらこれからも努力しようと思います。

ご冥福をお祈りいたします

このブログのタイトルの名付け親(!?)である定方さんが、今月はじめになくなったと前の職場で頑張っている後輩から聞きました。いつも笑顔で相撲の話に花を咲かせていたのを懐かしく思います。昔の力士は苦手を克服するために、出稽古に行ったり、当時出たばっかりのビデオデッキを壊すほど何度も本場所の取り組みを見て苦手な相手の研究をした、なんて話をしたものです。

仕事が軌道に乗ったら是非とももう一度お会いしてお話をしたかった。

心よりご冥福をお祈りします。