クリフニュースvol.5

久々にクリフニュースを書きます。東洋医学的な考え方と妊活について。東洋医学と一口にいうのですが、柱が2本あります。陰陽学説と五行学説と言われる2つの理論が根底にあるのですが、このうち今回は陰陽学説に根拠をおいたお話をしたいと思います。

物事を「陽」と「陰」に分けて分類します。太極マークを見たことがあるでしょうか?韓国の国旗にも描かれています。陽と陰は互いに抑制しあい、依存しあい、転化している様子を描いたものです。1日の空の様子を眺めてみると理解しやすいでしょうか。闇が徐々に薄れて夜明けを迎えます。太陽が南中に来ると、天高く空を感じます。夕方に日が沈み闇に染まってくる。この変化はデジタル的に一瞬でパッと変わるわけではなく徐々に変化するものです。太極マークの白と黒、まさに徐々に入れ替わっている様子が示されています。

人が誕生するのは昼が多くて亡くなるのは夜が多いことは見当がつくでしょうか?次の新しい命を作り出すのも、実は夜ではなく昼間の方が良いのです。

とはいうものの、ちょっと難しい話かもしれませんが。

クリフニュース vol.04

駅でもサービスエリアでもトイレの前に一列で並んで、空いたところに入るのは普通になってきましたが、以前は切羽詰まってる時に高齢の男性の後ろに並んでしまったら冷や汗が出る思いをしたものです。なかなか出ない上にいつまで経っても終わる気配がない。男性であればその影響に個人差はありますが、80歳になれば100%「前立腺肥大」になってしまいます。排尿に影響が出てしまいます。程度は1期から3期に区別されますが、この中で2期になると手術が適応になります。

1期の時は薬物療法が行われるのですが、程度が軽いうちは鍼で尿の出が改善するようです。ただ、継続的に行う必要はありますが、投薬で結果がいまいちであったり副作用が強く出てしまう方にはオススメしたいお話です。

クリフニュース vol.03

今回は論文のご紹介ではないのですが、私が師匠に教わった現代人に必要な治療技術の中で「眼の疾患」に対する鍼治療をご紹介したいと思います。

時は1970年代、師匠は眼の疾患に対する治療で悩んでいたところ、月刊紙「人民中国」に眼の疾患に対する特効穴が発表されたのを知り、その発見者、李先生にまだ日本と中国に国交がない時代、単身で会いに行かれ習得されたものです。

このツボは非常にデリケートな操作が必要で、学生時代に師匠にどれだけダメ出しされたか分かりません。

師匠の教えを受けてから10年以上たち、どうにか形になったかなと思っております。

クリフニュースvol.02

不定期発行の鍼灸治療普及の小さな試み、クリフニュースでございます。2回目のお題は「お灸で爪水虫を治療する」です。

爪の水虫は以外と多い疾患です。しかも難治性で途中で治療をやめてしまう人もいるぐらいです。灸で爪の水虫治療が可能です。小さなお灸を白く濁っている爪の上に乗せて、爪の上で灸を燃やし切ります。同じ場所に3壮(お灸の数は1そう,2そうと数えます)据えます。
 熱による殺菌効果、局所の血流改善による組織再生の促進が得られます。水虫で皮膚科を受診されている方は塗り薬ないし、内服薬が処方されていると思いますので併用していただくとより効果が得やすいと思います。

年頃の娘を持つお父さん達、密かに対策するなら今ですよ。

 

 

<参考文献>
現代医学的な病態把握に基づいた東大式鍼灸治療の実際(第15回)糖尿病の足病変に対するフットケア(その3)
爪白癬に対する灸療法 医道の日本 68(3)(通号786)2009.3 p.90~95

 

クリフニュースvol.01

不定期発行の鍼灸普及を目指す小さな試み、クリフニュースでございます。鍼灸は医療系の仕事の中でどちらかといえば隅に追いやられてる感が否めない分野でして、それを打開するために小さな啓蒙活動を展開しようと思っております。ところで、クリフとはなんぞや?と思われる方がいると思います。「崖」のことです。被虐的な表現をしなくてもいいような気がしないでもないのですが、背水の陣のような意味合いもあるかと思います。治療院には紙面で用意してありますのでご興味のある方は、ぜひお越しになってください。webでは一部抜粋したものを掲載しようと思っております。

さて、第1回目なのですが糖尿病と鍼灸についてお伝えしたいと思います。鍼灸治療で糖尿病が改善するかというと、大学病院での検証の結果、残念ながら鍼灸治療だけでは何も変化がなかったのです。しかし、糖尿病がひどい方は入院することがあります。では入院してどうするのかというと、運動療法と食事制限をするのですが、着目点はこの運動療法です。鍼灸だけでは改善が見込まれなかったものが運動前に鍼通電刺激を行うと筋肉の中でより多くのエネルギーを消費しているらしいことがわかってきました。運動だけを行うよりも鍼刺激を加えた方がより効果的であることは科学的に証明されつつあります。最近は科学的根拠に基づいた治療法が普通になりつつあります。鍼灸はどうしても経験であったり科学的に証明しにくい東洋医学的な説明をすることがあって現代の医療とかけ離れてしまっている部分が多い。しかし大学病院では血液検査をしたり、経過も3ヶ月に渡り追跡調査を行なっていますから科学的な説明がなされることをしています。応用すれば減量目的の運動前に鍼通電刺激を行うことが、より効果的であろうと思われます。

鍼灸は整形外科的なものだけでなく内科の領域も補助的なことが可能であることをご理解いただきたいと思います。

<参考文献>医道の日本 第787号 2009年 p.78-94 現代医学的な病態把握に基づいた東大色神級治療の実際(第16回)糖尿病に対する鍼灸治療ーインスリン抵抗性に及ぼす効果についてー