2020年4月12日現在、日本国内で唯一罹患者が報告されていないのは岩手県だけになりました。色々その理由が言われていて、人口が少ないからとか、そもそも検査をしていないからだとか。
スペイン風邪が流行した際にも岩手県は罹患者が少なかった県の一つだそうで。
私たち東洋医学を学んだ人間にとって「医食同源」という言葉は身近な言葉です。今回のコロナウィルスの罹患率と考察するといくつか興味深い話があります。
腸内の細菌環境が免疫力に関係することが言われて久しいですが、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は私たちの腸に住み着かないんだそうです。確かに善玉菌の増殖に関与するのですがいわば、災害時のボランティアのように一時的なことのようです。もともと私たちの腸にいる善玉菌を増やすには食物繊維が必要だということです。特に海藻類がいいそうで、わかめ、のり、昆布、もずく。不思議なことに日本人には海藻類を消化する酵素があるのですが、欧米人にはほとんどないんだそうです。私たちの腸内環境は住んでいる環境と相関関係があるのは福岡伸一先生の本に書いてあったと思います。
さて、海藻類に含まれる成分がどうも免疫力に関係があるようです。日本の患者数の少なさは検査数だけでなく食文化にもよるのかなと思っています。韓国も爆発的な伸びは出ていないようですしね。
岩手県は昆布の消費量が日本一なんだそうです。罹患率の低さと関連があるとしたら、まさに医食同源ではないかと思います。
納豆がスーパーから消えることが多いのですが発酵食品ということでもう少し広く見れば、味噌もぬか漬けも仲間ですよ。お手軽ですが加工食品を多く摂ってしまうと腸内環境を悪くしてしまいます。腸内環境と免疫と関連があると信じているなら、そして、効果的な薬がないときに病に打ち勝つのは自分の免疫力だけです。免疫力が強くなるならどうしますか?